入社して32年目を迎えました。これまでさまざまな出来事がありましたが、私の中で特に印象に残っているのは、15年前の東日本大震災の時のことです。
地震発生から1週間後、店舗はシャンプーとドライのみで営業を再開することになりました。正直なところ、「こんな大変な状況で美容室に来てくださる方はいないのではないか」と思っていました。
しかし、その予想とは裏腹に、多くのお客様がご来店くださいました。あれほど多くのお客様にシャンプーをさせていただいたのは、本当に久しぶりのことでした。
そして、シャンプーのみの施術にもかかわらず、「ありがとう、気持ちよかった」と声をかけていただいた時の気持ちは、今でも忘れることができません。
同時に、「お客様は来ないかもしれない」と考えてしまった自分を深く反省しました。当時ご来店いただいたお客様の中には、現在も変わらず通ってくださっている方もいらっしゃいます。
震災という大変な状況の中で、お客様のため、そして社員のために尽力してくださった守末会長には、心から感謝しています。
当時の経験は、今の自分に大きくつながっています。これからも微力ながら、お客様の笑顔のために心を込めて美容の仕事に向き合っていきたいと思います。
そして、あの時お腹にいた小さな命も、今では中学3年生になりました。毎年3月11日になると当時を思い出し、「あなたもお母さんも地震に負けずに頑張ったんだよ」と伝えていきたいと思っています。